デザインイノベーションやデザインコンセプトのための「レッド・ドット賞：デザインコンセプト」(red dot award: design concept) の授賞式が23日に行われ、台湾からの出品が注目された。台湾は、「レッド・ドット賞」の中でも特に優れている作品に贈られる「ベスト・オブ・ザ・ベスト」が2点、「レッド・ドット賞」が18点、「佳作（Honourable Mention）」が4点で、各国の作品の中でも高い評価を得た。
「レッド・ドット賞：デザインコンセプト」の授賞式は23日、シンガポールの「レッド・ドット・デザイン博物館(Red Dot Design Museum)」で行われた。今年は60カ国・地域から合計4,698点の作品がエントリー。「レッド・ドット賞」を受賞したのは合計245点で、そのうち台湾のものが18点。「レッド・ドット賞」の中でも特に優れている作品に贈られる「ベスト・オブ・ザ・ベスト」は合計42点で、そのうち台湾のものは2点だった。「佳作」は53点で、台湾のものは4点。
「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を受賞したのは台湾北部・台北市にある国立台北科技大学の林詣翔さんと、国立台湾科技大学の葉家渝さんたちの作品。彼らがデザインしたのは糖尿病患者のためのウェアラブルデバイス「健康手環（Circle Life）」で、糖尿病患者が日々の生活の中で直面する問題を先進医療技術によって解決するというもの。インスリンパッチと血糖値測定器を一体化し、針を刺す痛みを軽減する効果や非侵襲の血糖値測定により、患者の生活の質を向上させる狙いだという。