オーストラリア・メルボルンで開催中の「第23回ITS世界会議」（道路交通に関する最新技術の研究成果発表や情報交換などを通じて、実用化に向けた国際協力を推進する国際会議）で11日、表彰式が行われた。表彰式では、台湾新幹線こと台湾高速鉄道（高鉄）に、「2016年ITS世界会議産業功労賞」が授与された。月末には上場する見通しの台湾高鉄に朗報がもたらされた。
交通部の王国材政務次長（副大臣）は、「今年、台湾高鉄が産業功労賞を受賞したのは、オーストラリアや香港チームとの競合に勝ち抜いた結果。これは台湾におけるITS産業の発展に確固たる基盤があることを表している」と説明した。
台湾の産業功労賞受賞は、2年連続となる。昨年は、台湾で導入している高速道路の自動料金収受システム（ETC）が同賞を受賞した。このことは、台湾の質の高いICT人材および産業は、台湾がスマート鉄道システムを発展させるための後ろ盾になっていることを物語っている。
台湾高鉄が2016年ITS世界会議産業功労賞を受賞したのは、「台湾高速鉄道スマート鉄道システム」。受賞した5つのスマートサービスシステムには、「スマート車両運行管理」、「スマートセキュリティー及び危機管理」、「スマート座席予約・購入サービス」、「スマート旅客サービス」、「スマート旅行情報サービス」が含まれる。