2024/05/03

Taiwan Today

経済

資策会、2項目の技術が米「R&D 100 Award」

2016/10/27
財団法人資訊工業策進会(III)の研究・開発部門が開発した2つの技術が、米R&Dマガジン社が主催する「R&D 100 Award」に選ばれた。写真は智慧網通系統研究所が開発したスマートグラスを用いたガイダンスシステム(Smart Glass Guidance System)。(財団法人資訊工業策進会提供)

台湾の情報通信関連産業の発展を推進する財団法人資訊工業策進会(III)は、傘下の研究・開発部門の一つ、資安科技研究所(CyberTrust Technology Institute、略称CTTI)が開発したクラウド技術を用いた情報セキュリティに関する脅威防御システム「CIA(Cloud-threat Intelligent Appliance)」と、智慧網通系統研究所 (Smart Network System Institute、略称SNSI)が開発したスマートグラスを用いたガイダンスシステム(Smart Glass Guidance System)が、米R&Dマガジン社が主催する「R&D 100 Award」に選ばれたと発表した。これは、過去1年間に実用化された最も優れた製品・技術を100件選出して表彰するというもの。

資訊工業策進会によると、資安科技研究所のチームは、電子メールに含まれる情報の特徴を照会するという従来の技術にとどまらない、クラウド技術を用いた情報セキュリティに関する脅威防御システム「CIA(Cloud-threat Intelligent Appliance)」を開発。電子メールに添付された疑わしいファイルをより詳しく分析し、情報セキュリティに対する脅威であると探知した場合、直ちに受信を拒否し、情報の漏えいをタイムリーに防ぐことができる。

この核心技術はすでに国防部(日本の防衛省に相当)に供与され、情報セキュリティに対する脅威を鑑識するプラットフォームを確立するために協力している。また、台湾の三大スパムメール対策業者にも技術移転している。

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