2024/05/05

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経済

台東出身の舞踏家、故郷で対談

2016/11/16
舞踏家、布拉瑞揚さん(写真)は、生まれ故郷の人たちと自分の愛する芸術を共有しようと思い、帰郷を決心した。(中央社)

台湾のコンテンポラリーダンスカンパニー「雲門舞集(クラウドゲイト・ダンスシアター)」の振付師、布拉瑞揚・帕格勒法(Bulareyaung Pagarlava、台東出身のパイワン族)さんと財団法人台湾好文化基金会の李応平執行長は23日、台湾東部・台東にて対談を行い、互いに芸術・文化の上での健闘ぶりをふりかえる。布拉瑞揚さんは、国際的にも幅広く活動する舞踏家。海外での評価も高いが、故郷の家族や友達にも見てもらいたい、共有したいと台東に帰ってくることを決めた経緯がある。

布拉瑞揚さんと李執行長の対談を主催するのは、国立伝統芸術中心(センター)の雑誌「伝芸Online」。台東において、故郷の台東に帰ることを決めた舞踏家、布拉瑞揚さんと芸術界に造詣が深い李執行長との対談を通じて、専門的な知識や経験から舞台芸術愛好家たちにたくさんのインスピレーションを与えたいとしている。対談の観覧は無料で、https://goo.gl/YTsHTYから申し込みができる。

布拉瑞揚さんは、国立台北芸術大学舞踏科を卒業後、クラウドゲイト・ダンスシアターにダンサーとして入団。その後、米国のマーサ・グラハム舞踊団の振付師としても活躍、その作品は、ニューヨークのリンカーンセンターで上演された。

布拉瑞揚さんは、「私は中国語、台湾語、少しの英語を話しますが、パイワン語を話すことができません。海外の舞台で高い評価を得ましたが、故郷にいる両親や友達にその声は届きません。それならば、故郷に戻ってこよう、私の原点で私の愛する芸術を、故郷の人たちと共有しようと思いました」と語った。布拉瑞揚さんはそう決意して、2014年に台東に帰郷、「布拉瑞揚舞踏団」を設立、すべてゼロからスタートした。

李執行長は、財団法人国家文化芸術基金会の設立にも関わり、同会の推広処(広報・普及などの関連業務)処長を務める。全く新しい国家文芸賞を計画したほか、芸術団体とリソースや舞台とのマッチング、文化産業フォーラムや事務管理に関する講習の企画、芸術関係の人材の育成も担っている。

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