中央研究院は17日、同院の院士である江安世氏、朱雲漢氏の2名が世界科学アカデミー（TWAS）のフェローに選出されたと発表した。朱雲漢氏は政治経済学の専門家。江安世氏は脳科学の専門家。写真は今年10月、中央研究院歴史文物陳列館を訪問した蔡英文総統。（総統府サイトより）
台湾の最高学術研究機関、中央研究院は17日、同院の院士である朱雲漢氏と江安世氏の2名が国際的な学術組織、発展途上国における科学振興のための世界科学アカデミー（The Academy of Sciences for the Developing World、略称TWAS）のフェローに選出されたと発表した。
朱雲漢氏は今回、TWASの社会及び経済部門（Social and Economic Sciences）でフェローに選ばれた。専門は民主化と東アジアの政治経済学で、朱氏が実施するアジアにおける民主主義の動態調査は19カ国・地域をカバーしている。
江安世氏は、TWASの生物システム及び組織部門（Biological Systems and Organisms）でフェローに選ばれた。脳科学に精通しており、分子神経イメージング研究と行動遺伝学の専門家として知られている。
また、中央研究院経済研究所の許育進副研究員も、TWAS若手研究者賞（TWAS Young Affiliate）を受賞した。専門分野は経済計量理論と応用計量経済学。