2024/05/03

Taiwan Today

経済

国立台湾史前文化博物館が台東特産穀物・赤キヌアをアピール

2016/11/30
早く大きくなるよう願いながら、一生懸命に赤キヌアの苗を植える幼稚園児たち。(中央社)

国立台湾史前文化博物館(台湾南東部・台東市)と行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)水土保持局(水保局)台東分局は、分野横断的な資源統合を行った。台湾の先住民族が昔から食してきた台湾固有の穀物、赤キヌアを使ったイベントを台湾史前文化博物館で開催する。2017年の春節(旧正月、2017年は1月27日~2月1日)期間中に「藜不開你(キヌアを指す藜と離の発音が同じことから、『離不開你、あなたから離れられない』という意味とかけている):又見台東紅藜紅、浪漫紅毯花海大賞(台東の赤キヌアとの再会、ロマンチックな赤いじゅうたんの花畑大賞)」を開催する。台湾キヌアをもっと多くの市民たちに知ってもらうねらいだ。

台湾史前文化博物館は、来館者により多様な文化的体験を提供するため、特に庭園景観に食用できる赤キヌアのランド・アートを導入する。これで、台湾史前文化博物館を訪れた人たちは、知性、感性など多様な文化的意味を含む貴重な体験を得ることができる。台湾史前文化博物館の林志興副館長と水保局の王志輝分局長は29日午前、先史時代と現代の衣装を身につけ、その時代の道具を持って、幼稚園児たちとともに赤キヌアの苗を植え、赤キヌアランド・アートの序幕を飾った。林副館長によると、今回の展示は、自然、先史時代、オーストロネシアをテーマに、赤キヌアと台湾の先住民族の密接な関わりを展示する。また、実際に赤キヌア畑を再現することで、訪れた人たちが知識を深め、台湾の自然や文化をさらに尊重できるよう期待するという。

王分局長は、水保局台東分局が進めている「農村再生支援事業と産業発展との連携」という分野横断的な連携計画では、2017年の旧正月期間中に台湾史前文化博物館と協力して赤キヌアに関するランド・アート展示イベントを行うことで、観光客を呼び込み消費を促したいと説明した。さらに、赤キヌアを栽培する先住民族の経済的利益を高め、赤キヌア産業の多元的発展を促進していきたい考えを示した。

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