2024/05/05

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経済

高齢者に寄り添って半世紀、修道女の顧志珍さんが表彰受ける

2016/12/06
半世紀にわたって台湾に高齢者に寄り添ってきた「台湾天主教安老院」の修道女、顧志珍さん(中央)は5日、新北市による「好人好事」表彰を受けた。顧さんは81歳。中国大陸の上海出身。(中央社)

「安貧小姊妹会(貧しき人々の小さき姉妹会)」の修道女、顧志珍さんは1968年に台湾に移り住んで「台湾天主教安老院(カトリックの老人ホーム)」を開設。それ以来、台湾北部・新北市の高齢者たちを長期にわたって助けてきた。このほど、この「高齢者が高齢者の世話をする」ケースが注目を集め、顧さんは5日夜、新北市による「好人好事(善人善行)」表彰を受けた。

新北市の社会局によれば、今年81歳の顧さんは24歳で修道会に入ってから、修道会を家とし、修道女たちを家族や姉妹とみなしてきた。そして私利私欲を捨てた大きな愛情で、同市八里区にある「台湾天主教安老院」での奉仕活動に自身の半世紀を捧げてきた。

「台湾天主教安老院」の董事長(会長)を務める顧さんは、同安老院はフランスの「貧しき人々の小さき姉妹会」が1968年にそれぞれ異なる国籍の修道女4人を派遣し、これら修道女が香港から船で台湾に渡ってきて設立したものだと説明。当初は新北市汐止区にあったが、その後八里区に移転。満70歳以上のお年寄り、低所得家庭の高齢者、身寄りの無い高齢者らを男女問わず受け入れ、無償で最期まで世話を見ている。

同安老院の修道女はスコットランド、コロンビア、台湾、中国大陸の上海、香港、シンガポールなどからやってきた人たちで、年老いた修道女たちが大勢の高齢者の世話をしている。彼女たちは政府に頼らず、「貧しき人々の小さき姉妹会」の理念に則り、寄付だけを受け付けている。半世紀の間に、人生の最期を迎える1,000人以上のお年寄りたちに寄り添ってきたということ。

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