2024/05/08

Taiwan Today

経済

彰化県の高校生、アフリカでのダム建設のために徒歩で募金活動

2016/12/09
台湾中部・彰化県の国立彰化高中(高校)図書館及び彰化県非洲之心(アフリカの心)協会は、アフリカのスワジランドに2つ目のダムを建設するため、徒歩による募金活動を行う。彰化県の魏明谷県長(県知事、左から3人目)は8日、10万台湾元(約35万日本円)を寄付し、高校生らの活動への支援を表明した。(彰化県提供、中央社)

台湾中部・彰化県の国立彰化高中(高校)図書館及び彰化県非洲之心(アフリカの心)協会は、アフリカのスワジランドに2つ目のダムを建設するため、徒歩による募金活動を行う。彰化県の魏明谷県長(県知事)も8日、寄付金を渡して、高校生らの活動への支援を表明した。

水資源問題への重視を呼び掛け、且つスワジランドにおける2つ目のダム建設への支援を求めるため、今年の「The Global Youth of the Year Award, Taiwan」(主催:国立彰化高級中学図書館。通称「マララ賞」)受賞者数名や、彰化高中の生徒30名らが「Walk for Water」と名付けた募金活動プロジェクトを立ち上げた。これは、アフリカでのダム建設を支援するため、徒歩で募金活動を行うというもの。参加生徒らは8日、彰化県庁舎にて出発前の記者会見を行った。

魏県長によると、彰化高中図書館は11年前から毎年「国際青年リーダーシップ会議(International Youth Leadership Conference)」を開催しており、2011年からはアフリカでのダム建設を支援するため募金を行っている。彰化県では昨年と今年、いずれも10万台湾元(約35万日本円)を寄付し、この活動を支援している。また、彰化高中図書館が主催し、行動によって世界を変えた18歳以下の若者を称える「The Global Youth of the Year Award, Taiwan」は、2014年のノーベル平和賞受賞者であるマララ・ユスフザイさんの精神を称えたもので、通称「マララ賞」ともいう。その受賞者は、いずれも弱者や国家への思いやりの心を持った若者で、社会の進歩につながる運動を自ら発起している。魏県長は「台湾の若者も、『マララ賞』受賞者から多くのことを学んでほしい」と述べた。

今年の「マララ賞」受賞者の一人、インドネシアのMelati Wijsenさんは、「アフリカにダムを建設するために徒歩で募金活動を行うことに大変感激している。また、熱烈な反響が得られてとても嬉しい」とコメント。もう一人の受賞者、パキスタンのShireen Zafarさんは、「人々が勇気をもって一歩踏み出し、努力を惜しまず、行動に移すことを期待している。皆さんからの愛と、活動への支援に感謝する」と述べた。

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