2024/05/06

Taiwan Today

経済

2016年度の出版業における漢字、金石堂は「勇」

2016/12/23
台湾の大手書店、金石堂書店が今年の話題の人物と優れた書籍十冊を発表。また、同書店が発表した今年の出版業における漢字は「勇」だった。(中央社)
金石堂書店(KingStone)による第32回(2016年)「年度風雲人物(今年度の話題の人物)」と「十大影響力好書(影響力を発揮した優れた書籍十冊)」の授賞式典が21日に台湾北部・台北市で行われた。今年の読書トレンドでは、「心の勇者」、「東洋哲学」、「ビジネスの反転」、「ライトノベル」などの特色が見て取れるという。
 
「心の勇者」という点で、金石堂書店は、今年は勇気を授ける書籍の一年だったと言えると解説。また、昨年は西洋の哲学に関する書籍が人気だったが、今年は東洋の哲学に関する書籍がヒットした。さらに、「ビジネスの反転」とは、全く新しいビジネスモデルが数多く現れていることで、プラットフォームとメンバーシップ・エコノミーを把握すれば、新たなビジネスチャンスを生み出すことが可能であることを示している。そして「ライトノベル」では、恋愛や幻想的な題材のものが主力商品になっていることが示された。
 
また、金石堂書店の発表した今年の出版業の漢字は「勇」だった。同書店によると、現在のトレンドはめまぐるしく変わり、政治、教育、経済、世界の趨勢はすでに逆転されたり、深刻な試練に直面したりしている。そうした中で将来を見通すには、時代についていける頭脳とモチベーションの他、心の奥底では自らを奮い立たせ、また安心させられることが必要。金石堂書店では、全ての人に不撓不屈の勇ましさと自分に素直に向き合う勇気が求められているとして、今年を最も代表する漢字に「勇」を選んだと説明した。

 

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