2024/05/19

Taiwan Today

経済

シマイシガニ、人工繁殖の歴史に新たな1ページ

2017/01/13
台湾北部・新北市農業局は12日、2年間にわたる努力の結果、シマイシガニの人工養殖技術を確立し、甲幅(甲羅の幅)約7.5cm、且つ12回の脱皮を繰り返したシマイシガニの種苗を育てることに成功したことを明らかにした。今年は引き続き、シマイシガニの種苗を繁殖させる技術を開発し、3,000匹の種苗を育てたい考え。(新北市農業局提供、中央社)
台湾北部・新北市農業局は12日、2年間にわたる努力の結果、シマイシガニの人工養殖技術を確立し、甲幅(甲羅の幅)約7.5cm、且つ12回の脱皮を繰り返したシマイシガニの種苗を育てることに成功したことを明らかにした。今年は引き続き、シマイシガニの種苗を繁殖させる技術を開発し、3,000匹の種苗を育てたい考え。
 
台湾におけるカニ水揚げ量の8割以上を占める新北市万里区では、水揚げされた海ガニを総称して「万里蟹」と呼んでいるが、それにはシマイシガニ、ジャノメガザミ、ワタリイシガニの3種類が含まれ、いずれも台湾の住民にとって秋を代表する海の味覚である。新北市農業局は、「万里蟹」というブランドを立ち上げてこれらを積極的に売り込むと同時に、「大きなカニは水揚げして、小さなカニはリリースする。卵を抱えたカニは食べない」という考えを広めながら、シマイシガニの種苗の保護・増殖技術の研究・開発に力を入れ、資源の持続可能な発展を目指している。
 
新北市農業局では2014年より、国立台湾海洋大学(台湾北部・基隆市)と官学連携で、養殖協力プロジェクトを立ち上げ、イカとシマイシガニの人工養殖と育成技術の研究・開発を主要な目標に掲げてきた。それから2年の歳月が経過し、今年になってようやくシマイシガニの人工養殖技術を確立。シマイシガニの種苗の育成に成功した。

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