Taiwan Today

行政院経済建設委員会の高官は25日、テレビ放送のデジタル化を来年の公共建設新興計画の優先項目にすることを明らかにした。同高官は、デジタル化された高画質の番組は、家庭内におけるテレビ関連設備の買い換えブームをもたらすと期待している。 馬英九・総統は、来年を台湾の「高画質デジタルテレビ元年」にすると宣言済み。経済建設委員会ではテレビ放送のデジタル化を重大公共工事予算に編成、来年の公共工事予算は大部分が継続中の工事に費やされるが、テレビのデジタル化は新規計画の優先項目となる。 同高官によると、経費は合計9億台湾元で、そのうち5億元は優良な番組制作への補助、4億元は公共テレビ局への補助となる。公共テレビ局への補助金からは5000万元が、中華電信の愛爾達チャンネルのロンドン五輪放送権取得費用として拠出される。政府はロンドン五輪の中継を中華民国台湾における高画質テレビのスタートにする考え。台湾の地上波テレビ5社は2012年7月にアナログ放送からデジタル放送に移行する予定だが、台湾ではケーブルテレビの普及率が80％とも言われ、デジタル放送移行が視聴者全体に影響することはない。