2024/05/05

Taiwan Today

経済

台日企業のECFA後にらんだ投資提携を促進

2011/08/02
経済部投資業務処は、台湾投資のポータルサイトを設置し、海外企業の対台投資を支援している。同サイトは日本語版も開設し、台湾における事業展開に関する情報を提供する。
経済部投資業務処は2日午後、日本のみずほ銀行と共同で、台日企業の提携強化に向けた「台日企業結盟成長策略説明会(台日企業提携成長戦略説明会)」を台北国際会議センターで開催する。主に台湾の国内企業に向け、東日本大震災後の日本企業の動向などを説明し、台日企業共同による中国大陸や東南アジア市場の開拓を促進する。

同説明会では、みずほ銀から市場分析の専門家などが出席、台日企業提携における成功例や、中国大陸市場での戦略分析、日本企業の東南アジア戦略を紹介する。国内企業からは280人が参加、日本企業との提携を模索する。

経済部は、日本の産業界は3月の大震災や円高の影響を受け、多くが生き残りをかけ海外での生産拠点設置に動いていると指摘。さらに、昨年の日本企業による対台投資は、件数ベースで前年比27%増の338件、金額ベースでは同67%増と大幅成長の4億米ドルに達したことを挙げ、中国大陸と台湾との海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)締結の効果に日本企業が注目しはじめており、台湾が日本企業にとって海外市場進出の重要拠点となっていると説明した。

中華経済研究院の分析によると、台湾海峡両岸のECFA締結により、台湾はライバルに先がけ中国大陸市場を開拓できるほか、外資系企業の同市場進出のパートナーかつその入口となった。また、サプライチェーンの流出を防ぐとともにこれを台湾に根付かせ、物流センターとしての役割形成にも役立っている。こういった状況のもと、台日企業は技術協力や戦略提携、買収合併などを通じ、ECFAの利点を生かした上でウィン-ウィンの商機創出が期待できるという。

(日本企業の対台投資に関しては、台湾投資ポータルサイト http://investtaiwan.nat.gov.tw/library/main_jpn_general.jsp をご参照ください)

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