2024/05/08

Taiwan Today

経済

『セデック・バレ』オープンセット、9月から半年間公開へ

2011/08/05
台湾映画で過去最大のスケールとされる『セデック・バレ』。公開が近づき話題は絶えない。ベネチア国際映画祭にもノミネートされている。(中央社ニュースサイトより)
2008年に『海角七号-君想う国境の南』で台湾での映画興行成績史上二位を記録した魏徳聖監督の新作、『セデック・バレ(賽德克・巴萊)』は9月9日に第一部が公開される。(第二部は9月30日公開予定)同作品は1930年に現在の南投県仁愛郷の霧社で起きた、原住民族の日本統治に抵抗する蜂起「霧社事件」を描く。映画撮影では当時を再現するため、「霧社街」のオープンセットを新北市林口太平嶺に建設、新北市文化局は4日、遅くとも9月初めから半年間、このセットを公開する予定だと明らかにした。 オープンセットは日本の美術監督、種田陽平さんの手によるもので、準備に一年、建設に半年費やした力作。3.5ヘクタールのスペースに、公学校、桜旅館、郵便局、武徳殿など36軒の木造家屋が建てられた。魏監督は、「フィルムに写る部分はすべて百点満点に」と要求、白黒の古い写真でしか残らない歴史的風景が見事に甦った。 昨年9月のクランクアップ後、製作側はセットの解体を惜しみ、将来の映画産業のプロモーションと普及発展のためにと、今年1月に新北市に特例としての管理運営を要請。しかし、セット内の家屋はいずれも構造的に簡便で長期の使用には耐えられないため、新北市では期間限定での公開を決定した。『セデック・バレ』は台湾における近年最大の話題作であり、オープンセットも映画ファンの注目を集めている。

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