Taiwan Today

財政部が8日発表した貿易統計によると、7月の輸出総額は前月比11.7%増、前年同月比17.6%増の281億2,000万米ドルで、単月の過去最高を記録した。輸入総額は前月比4.1%増、前年同月比14.0%増の247億7,000万米ドルで、過去4番目となった。 また、地区別では対米・対日の輸出額がともに過去最高を記録。米国が前月比2億4,000万米ドル増、前年同月比22.5%増の35億3,000万米ドル、日本が前月比2億2,000万米ドル増、前年同月比3.4%増の16億7,000万米ドルだった。 なお、1～7月累計では輸出が前年同期比17.0%増の1,822億6,000万米ドル、輸入が同19.4%増の1,688億5,000万米ドルで、ともに過去最高となった。 貿易黒字は7月が前年同月比54.5%増の33億4,000万米ドル、1～7累計で前年同期比6.4%減の134億1,000万米ドル。 財政部の林麗貞統計長は、7月の輸出が過去最高となった理由について、アジアの経済体の成長が続いていると同時に、欧米諸国でのアップル製品（タブレット型パソコンのiPadやスマートフォンiPhoneなど台湾メーカーが手がける製品）の需要が依然強く、IT（情報通信）製品の輸出をけん引したと説明した。 ただし、今後は米国の景気や欧州債務危機問題、台塑集団（台湾プラスチックグループ）の第6ナフサプラント（六軽）の操業停止が、輸出にどう影響するか注意深く見守る必要があると林統計長は指摘した。