2024/05/02

Taiwan Today

経済

台湾初の医療技術ベンチャーキャピタル「TMF」創設

2011/08/17
TMFの創設は、バイオテクノロジーや医療分野の発展を目指す、政府の「生技起飛鑽石行動方案」の一環。(行政院新聞局サイトより)
医療技術分野のベンチャー事業を支援する台湾初のベンチャーキャピタル(VC)「台湾生技創投基金(Taiwan Medtech Fund、TMF)」が16日、創設された。基金総額50億台湾元(約132億日本円)のうち、行政院国家発展基金(国発基金)が20%の10億台湾元(約27億日本円)を出資、その他を政府系企業および民間企業が引き受ける予定だ。年末までに資金を調達し、事業を開始する方針。 TMFを主導するのは清華大学出身で米国を拠点とする医療分野専門の投資家、張有徳氏と、宏碁(エイサー)を創業者で智融集団(iDソフトキャピタル)董事長の施振栄氏。 張氏は、「台湾のハイエンドの医療器材は新興国でナンバーワンとなっており、国際的な競争力も備えている。ただし、リソースを統合する人材が不足しているため、TMFはこのまとめ役を担いたい」と表明した。米国や台湾の学術研究機関によるスピンオフ事業やベンチャー企業、起業したばかりの企業を対象に投資を行い、医療技術分野での発展を促したいとしている。 投資を行う事業は循環器、骨・関節と運動神経関連、糖尿病、睡眠疾患、肥満症、神経科、遠隔ケアの7分類。 なお、基金の引受に意欲を示しているのは、政府系企業では台湾中油(CPC)や中国鋼鉄(CSC)、民間では鴻海精密工業や台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)、致茂電子(クロマ)、明基電通(BenQ)などのハイテク企業などだという。 (2011/08/17 工商時報)

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