2024/05/05

Taiwan Today

経済

7月の工業・製造業生産指数、ともに過去4番目の水準に

2011/08/24
過去1年の工業生産指数の推移。指数は2006年を基準値(100)としている。年号は民国(99年=2010年)。
経済部統計処の23日発表によると、7月の工業生産指数は前年同月比3.93%上昇の134.12ポイント、製造業生産指数は同3.73%上昇の137.01ポイントで、ともに過去4番目の高さとなった。ただ、ともに前年同月比上昇率が4カ月連続で一けたとなっており、成長が鈍化している。 製造業のうち、主な業界の動向をみると、電子部品が前年同月比5.09%上昇だった。経済部によると、欧米主要経済体の債務危機が、コンシューマー向け電子製品需要に悪影響を与え、半導体やパネルの在庫圧力が高まったなどで、2カ月連続で一けた成長となった。1~7月では前年同期比13.86%上昇。 基本金属は前年同月比2.88%上昇。主に機械や自動車など川下での需要が強まり、価格下落による打撃を緩和した。また、機械設備は中国大陸やインド、ブラジルなど新興市場からの受注が多かったことや、海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)による関税引き下げ措置に支えられ、輸出が増加、同5.12%上昇した。 一方、化学材料は同8.64%下落した。原油の国際価格の激しい変動により、市場の模様眺めムードが強まったこと、および国内大手のナフサプラントでの事故が相次ぎ、操業停止し保守作業が行われていることなどによるもの。 なお、製造業各社による8月の見通しは、前月比で生産増と答えた企業が10.16%、横ばいが68.69%、生産減が21.15%だった。製造業生産量動向指数は44.51となり、前月より生産量が減少する見通しだ。

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