2024/04/27

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経済

経済部:窓に代用可能な太陽電池開発に成功

2011/08/25
太陽エネルギーは最重要な代替エネルギー。経済部エネルギー局は技術を向上させて競争力を確保したいとしている。(中央社ニュースサイトより)
経済部エネルギー局は24日、工業技術研究院に委託して行っていた「先進シリコン太陽電池開発計画」で、建築建材に応用可能な太陽電池の開発に成功、太陽電池の応用と普及を後押しするものと発表した。開発に成功したのは「高演色透明型太陽電池」。太陽光を電気エネルギーに転換するだけでなく、光を透す特性により、従来のガラス材料の代わりに、窓や天井など採光が必要な場所に応用できる。また、太陽光を吸収する特性は遮熱効果があり、空調の電気使用量を大幅に減らせるという。 従来の光を透す太陽電池は外観が網戸や漁で使用する網に似ており、目をちらつかせるなどして人を不快にする場合があった。「高演色透明型太陽電池」は両面で光を透し、透した光は室内照明のような黄色がかったもので優しく感じられるもの。居住空間の快適性と省エネを同時に維持できる。「高演色透明型太陽電池」はまた、透した光の波長を調整できる特性を持つため、植物の成長環境として特殊なニーズのある農業温室でも応用範囲が広い。 統計によると、中華民国(台湾)の2010年における太陽電池産業の生産額は2000億台湾元(約5300億日本円)。生産量では3ギガワットで、日本(2.5ギガワット)を抜いて中国大陸に次ぐ世界二位。経済部エネルギー局では、太陽エネルギーは最重要な代替エネルギーで、コスト低減と応用範囲の拡大、利便性向上が今後の大きな課題になると指摘、優れた太陽電池製品の発展を支持していく立場を強調している。

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