2024/05/02

Taiwan Today

経済

ムーディーズ格付け据え置き、中央銀行「台湾への肯定的評価」

2011/08/26
中央銀行は「当行は格付けに関して一貫して参考とするだけ」との方針を示している。(中央社ニュースサイトより)
国際信用格付け機関のムーディーズ・インベスターズ・サービスは25日、台湾の国債格付け(ソブリン格付け)を「Aa3」に据え置いた。中央銀行は同日、「Aa3」は国債が優良でリスクが極めて小さいことを示すと説明、金融危機など数々の世界金融における危機にさらされながらも同格付けを維持したことは「台湾への肯定的評価だ」と表明した。 ムーディーズは、「政府は外からの大きな衝撃にも直ちに妥当な政策を打ち出して対応し、十分な危機管理能力を発揮して経済の柔軟性を維持した。また、2010年の中国大陸との海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)締結が、双方の貿易をさらに緊密にし、経済成長の維持に貢献している」と指摘した。 格付け基準となる4要素について、経済の実力、制度的な実力、政府財政の実力の3項目が優良とされ、突発的事件が国債償還に与えるリスクの程度は中から低と評価された。 また、ムーディーズは「世界ガバナンス指標(WGI)」などの指標を用いて、政府の体制は健全だと評価。中央銀行の通貨政策は適切で、多額の経常黒字が引き起こす過剰な流動性を有効に防ぎ、物価の安定を維持し、大部分の「Aa」や「Aaa」ランクの国をしのいでいると評価した。また、起債の面でもコストをコントロールし、負債構造は自国内での起債であるため安定、十分に支える力が政府にあると指摘した。

ランキング

新着