台湾の醣聯生技医薬公司と日本の三菱ガス化学など四社は抗がんたんぱく質の工場建設でMOUを交わす。中央は経済建設委員会の劉憶如主任委員。（行政院経済建設委員会ウェブサイトより）
行政院経済建設委員会の劉憶如主任委員らが29日午後、東京都内で台湾への投資説明会を開催、200社あまりの企業が参加した。参会者は700人以上となる盛会だった。今回の投資誘致訪問団は過去最大規模、日本側と三項目のMOU（覚書）を交わすなど充実した成果をあげた。
台湾の醣聯生技医薬公司と、三菱ガス化学、菱江化学、そして鴻樹生科元公司がMOUに署名。抗がんたんぱく質の大型工場建設で合作する。台湾企業が抗がんたんぱく質の市場に進出するマイルストーンとなる。
また、台湾と日本の相互投資を促すため、経済建設委員会は日本の証券会社で第二位の大和証券と、台湾と日本との合作投資の斡旋、双方の企業の相互上場への協力、政府の指定する人員訓練などでMOUを交わした。
さらに、台湾土地開発公司と日本のMED-1 Asiaとは、日本の高齢者の台湾でのロングステイ推進と老人ケアでの合作に関するMOUに署名。
劉憶如主任委員らは紡績業での関係強化に向けて、ユニクロの柳井正社長と会談。柳井氏は、進出間もないユニクロ台湾が好業績を上げて驚いたが、本当に称えられるべきは台湾の人材の素養の高さと積極性だと指摘、それが巨額の資金を投じて9月に世界で6番目のフラッグシップセンターを台北に開幕させる理由だと説明、今後は台湾の人材と手を取り合って国際市場を目指す考えを示した。