2024/05/06

Taiwan Today

経済

エルピーダのR&Dセンター設立、経済部が認可

2011/09/19
エルピーダは日本企業として初めて、台湾証券交易所で台湾預託証券(TDR)を上場している。写真は同社の坂本幸雄社長。(中央社ニュースサイトより)
経済部はこのほど、日本のエルピーダメモリと傘下の台湾DRAMメーカー、瑞晶電子(レックスチップ・エレクトロニクス)が台中市后里区で設置を予定する研究開発(R&D)センター、「エルピーダ・レックスチップ后里技術研究開発センター」の設立計画を認可した。同センターは製造プロセスモジュールとプロセスコンポーネント、および関連技術を統合することで、4F2のメモリセル構造を適用した40ナノメートル以下のメモリー製造プロセスを構築することを主な目的としている。 同センターはエルピーダにとって、初めての海外におけるDRAM製造プロセス技術の研究開発拠点となる。エルピーダは研究開発技術を強みとしており、レックスチップが備える生産能力の規模や生産効率、コスト抑制力および研究開発人材をなど生かすと同時に、製造を委託する台湾DRAMメーカーの優れた商品化の力を期待して、台湾での研究開発プラットフォームの構築に踏み切った。これら台日メーカーによる競争力を備えた提携関係を利用し、サプライチェーンの川上および川下メーカーと協力を進めることで、両国の産業競争力を共に高めることが期待される。 エルピーダのR&Dセンター設置は、経済部が2002年から推進する、海外企業のR&Dセンター設立奨励政策に応じたもの。国内の技術発展のニーズに応えるとともに、イノベーションの面で海外との結びつきを強化し、最先端の技術開発を促すことでレベルの高いR&D人材の育成も見込む。 経済部は既に、海外大手企業35社の研究開発部門による台湾での研究開発拠点50カ所の設立に協力。今年はIBMや欧州の半導体装置メーカーASMLなどが、同部の支援で台湾での研究開発センター設立を決めている。

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