2024/05/07

Taiwan Today

経済

原子力研究所、骨のがん診断の造影剤開発

2011/09/20
行政院原子力エネルギー委員会の原子力エネルギー研究所では、心臓、脳を対象とした造影剤を開発したのに続いて、骨の病変を確認できる造影剤の開発に成功。原子力エネルギー委員会が19日に明らかにしたところによると、この薬物は、「核研[氟-18]氟化鈉(フッ化ナトリウム)注射剤」。骨の病変に対する造影薬物で、行政院衛生署食品薬物管理局の薬品許可も取得済みであり、新薬としての発売が可能となっている。 中華民国(台湾)では毎年、骨の病気(悪性骨腫瘍含む)にかかる人は延べ20万人とされる。原発性悪性骨腫瘍は若者が多く発病するが、若年の骨腫瘍患者はスポーツによる障害と誤診されてしまうことが多い。また、中年患者は、肺がんや乳がん、前立腺がんからの転移が多い。 「核研[氟-18]氟化鈉注射剤」は最も感度の良い検査方式で、骨の中にたまったカルシウムイオンの晶型と非晶型の比重から骨の活性変化の生物的特性を測る。これによって診断精度が飛躍的に上がり、「早期発見、早期治療」を実現できるという。

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