2024/05/03

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経済

IPI世界会議が24日から開催、石巻日日新聞の表彰も

2011/09/21
左からIPI中華民国支部の王文杉理事長、IPI本部のマッケンジー事務局長、楊永明新聞局長。(国立教育広播電台ウェブサイトより)
世界の報道関係者が一堂に会する国際新聞編集者協会(IPI)の第60回IPI世界会議が24日から27日まで、4日間の日程で台北市の遠東国際大飯店(シャングリ・ラ・ファーイースタン・プラザホテル)で開催される。世界47カ国から200人を超える報道関係者が出席する予定だ。

IPI本部のアリソン・マッケンジー事務局長によると、今年は「アジアのメディアの世紀?21世紀の新しいテクノロジーと報道の自由における発展」をテーマとし、台湾海峡の両岸関係や、米中間の競争、北朝鮮報道の問題などを検討する。また、報道の自由の進展について今年の現況を報告する。

行政院新聞局の楊永明局長は、IPIが1999年に続き台北で2度目の世界会議を開催するということは、台湾における報道の自由が国際的に高い評価を受けていることを表していると指摘。過去、政党結成および報道の自由がなかった時代から、総統の直接選挙制の導入に至るまでの民主化の過程において、メディアは功労者の役割を果たしたと述べた。今回の世界会議開催を通じ、台湾における報道の自由や、民主的で自由な社会、および観光・グルメなど各種のソフトパワーを国際社会に知ってもらいたいと期待を語った。

なお今年は、東日本大震災で被災し、電力供給がストップしながらも6人で発行を続けた石巻日日新聞が特別表彰を受ける。同新聞は被災直後の6日間、手書きで発行を続けたことが評価され、IPIの1950年設立以来初めての特別表彰が決まった。

IPIは1950年に米ニューヨークで設立、現在の会員は世界120カ国に広がっている。毎年会員国の中から世界会議の開催地を決定、台北での開催は1999年の第48回以来、12年ぶり2回目。主催関係者によると、台湾とIPIの関係は良好で、2008年にはIPIが、世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関、世界保健総会(WHA)での台湾の報道関係者による取材が可能となるよう呼びかける声明を発表している。

IPI世界会議の参加費用は、3日間で5,000台湾元(昼食込み、約1万3,000日本円)。公式サイトhttp://ipi.taipei.ishow.gmg.tw/および電話02-8692-5588内線2803(台北市)で申し込みができる。

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