台湾の「20大国際ブランド」の価値が21日に明らかに。スマートフォンで国際的に勢力を伸ばすHTCがブランド価値調査でトップとなった。同社の執行長が新製品を披露。(中央社)
経済部国際貿易局が主催し、『数位時代』誌とInterbrand社が執行した、「2011年台湾国際ブランド価値調査」の結果が21日、台北コンベンションセンターで発表された。
今年は欧米と新興市場の開拓が順調だった他、台湾海峡両岸の交流も一層活発化し、台湾海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)の経済効果も現れていることから、台湾の「20大国際ブランド」の合計価値は、「上位10位」だけで100億米ドルを突破。昨年は「20大国際ブランド」でも93億6000万米ドルで、ここ一年の成長が際立つ。成長率は、「20大国際ブランド」が40%、「上位10位」が43.9%で、調査を始めて以来最高となった。「20大国際ブランド」の合計価値は131億300万米ドル。
とりわけ、HTC(宏達国際)は過去一年、スマートフォンの市場のニーズをつかむと同時に、未来のクラウド市場を見据えて複数の企業を買収、ブランド価値は163%の飛躍的な成長を遂げて初めてブランド価値トップとなった。Interbrand社は、同社は製品開発の上で、「Quietly Brilliant」というブランドコンセプトを実現し、消費者の経験とニーズをもとにした製品開発と、市場における画期的プロモーションで、世界中に鮮明なイメージを確立したと評価した。
産業全体では、「20大国際ブランド」のほぼ半数、9社がハイテク企業ではなく、ブランドの多元的な発展成果が示された。6位のWant-Want(旺旺控股-食品)のブランド価値は53.3%成長、自転車メーカーのMerida(美利達)は28.1%成長し、ランキングも昨年の15位から13位に上昇した。
台湾20大国際ブランド上位10位
HTC(宏達国際) 36億500万米ドル
Acer(宏碁公司) 19億4000万米ドル
Asus(華碩電脳) 16億3700万米ドル
Trend Micro(趨勢科技) 12億1700万米ドル
Master Kong(康師傅控股) 11億9000万米ドル
Want-Want(旺旺控股) 7億3900万米ドル
Giant(巨大機械) 3億3700万米ドル
Maxxis(正新輪胎) 3億3500万米ドル
Synnex(聯強国際) 3億1700万米ドル
Advantech(研華公司) 2億4100万米ドル