世界経済フォーラム(WEF)による2008年から2011年までの国際競争力指数によると、アジアの三匹のリトル・ドラゴン(台湾・シンガポール・香港)の物価状況はその他のアジア諸国に比べて優れている。2011年の台湾、シンガポール、香港の物価競争力はいずれも世界で1位と評価され、8位のタイ、57位の韓国、63位の中国大陸、74位の日本を上回った。
近年、台湾の物価競争力は大きく改善されている。2008年には17位だったが、2010年には7位、そして2011年には世界トップと評価された。WEFの評定方式では、国(地域)内の物価上昇率が低いことと、デフレの可能性が無いことが基準。2011年、中華民国(台湾)は142の国と地域において、物価状況が最も安定していることになる。
行政院経済建設委員会研究処では、アジアの発展途上国では穀物価格が家計の支出に占める割合が比較的高く、原油は輸入に強く依存しているため、国際穀物価格と原油価格の上昇がインフレ圧力を強めやすいとして、インフレ状況については引き続き注視する必要があるとしている。