2024/05/04

Taiwan Today

経済

「台湾書院」が米三箇所で14日に開幕

2011/10/13

「台湾書院」が、米ニューヨーク、ヒューストン、ロサンゼルスの三箇所で、現地時間14日に一斉にオープンする。実体のある拠点とデジタル・プラットホームを通じて、中国語の教育と正(繁)体字の普及、台湾研究と漢学研究、台湾の多元的な文化の輸出を進めていく。

「台湾書院」が広めるのは、台湾の特色ある中華文化。中国大陸が「孔子学院」をすでに世界各地に設けていることについて、行政院文化建設委員会では、「台湾書院」はそれに対抗するものではなく、「異なる角度から中華文化を広めるもの」と説明している。すでに30カ国の合計88の連絡拠点が、「台湾書院」と協力意向書を交わしており、「台湾書院」の活動と情報を宣伝してくれることになっている。これら連絡拠点は、主に中南米とヨーロッパ、アジア太平洋地域の教育学術団体だという。文化建設委員会では、次の段階としてはヨーロッパとアジア太平洋地域での、「台湾書院」設置を優先的に考慮していく。

今回開幕する「台湾書院」に以下の特色がある。
① デジタル化での統合
情報科学技術を応用した、「台湾書院デジタル情報統合プラットホーム」を立ち上げ、「中国語教育と正体字の普及」、「台湾研究と漢学研究」、「台湾の多元的文化の輸出」の三つの面から、学術・教学データバンクを構築する。インターネットのネットコミュニティー以外、中国語学習者と教師に関連の資源と素材を提供する。
② 連絡ステーション開設
30カ国88箇所に及ぶ、中華民国(台湾)と長期的な交流関係にある教育学術団体と「協力意向書」を結び、「台湾書院」に関する関連の情報を発信する情報ネットワークとする。
③ 奨学金の提供
「台湾書院」奨学金は年間6億台湾元あまり(約15億日本円)。台湾研究、漢学研究、中国語文の学術領域を研究する人材を引き付け、関連の研究領域での幅と深さを広げる。
④ 多元的文化の宣伝
「台湾書院」海外拠点は、各国に置く華僑教育センターや弁事処(領事館に相当)など適切な場所に段階的に設置していき、台湾の全体的な発展を紹介する窓口、及び連絡センターとする。また、現地住民に対して、台湾の文化活動や学術交流、学習に参与する場を提供する。地元の団体と合作メカニズムを築き、地元団体の場所で中国語教育を実施する。

「台湾書院」公式サイト
http://taiwanacademy.tw

 

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