2024/05/06

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経済

工業技術研究院、日本とベンチャーキャピタルを設立

2011/10/13
工業技術研究院創新工業技術移転会社のロゴ

工業技術研究院創新工業技術移転会社(ITIC)は12日、日本の三菱UFJキャピタル株式会社(MUCAP)と、「台日ベンチャーキャピタル」を設立すると宣言した。台湾における工業技術研究院の技術的な優位性と、三菱UFJグループが日本で有する幅広い事業ネットワークを結びつけ、相互補完と対等なパートナーシップの関係で、台湾と日本の企業による様々な領域での提携を促していく。当初の規模は1500万米ドルで、年末に正式な運営をスタート。将来的にはさらに資金を募り、台湾と日本の中小企業が国際的な提携をする際の有力なパートナーとして支援していく。

工業技術研究院によると、「台日ベンチャーキャピタル」はベンチャーキャピタルにおける台湾と日本の初の合作例。同研究院による日本との提携範囲は、ベンチャーキャピタルだけにとどまらず、今後は技術協力と交流の促進、企業間協力の斡旋プラットホームの構築など積極的な役割を担っていくという。

三菱UFJキャピタルでは、グローバリゼーションの下、メーカーかサービス業であるかにかかわらず、世界と日本の企業はアジア抜きに成長戦略は描けないとし、この観点から台湾は日本にとって地理的に有利なことはもちろん、他の地域にはない優位性も数多く有しているパートナーだと分析。

当初は日本で高い技術を有する中小企業と台湾の企業との提携を専門にサポートする。業種は電子電機、材料、電動オートバイと燃料電池に絞る。

ITICでは、すでに10あまりの投資案件をターゲットにしており、台湾の企業と日本の中小企業との提携を資金の面から支援したいとしている。1500万米ドルのうち台湾が2/3、日本側が1/3を出資、将来的には資金額を1億米ドルに増やす考え。

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