2024/05/05

Taiwan Today

経済

製薬の米ポラリス、新竹に生産基地設置へ

2011/10/21
経建会は「中央と地方、民間による投資協力は、誘致活動の成功例の中でも特別な意義がある」と表明した。(行政院経建会ウェブサイトより)

製薬メーカー、米ポラリス・グループが、新竹バイオメディカル・サイエンスパーク(新竹生物医学園区)で世界市場向けの量産基地を建設する。新工場では自社開発の最新薬、肝臓がんを適応とした分子標的薬「ADI−PEG20」を生産する予定で、同グループの呉伯文総裁と行政院経済建設委員会(経建会)の劉憶如主任委員、新竹県の邱鏡淳県長(知事)が20日、投資協力覚書を締結した。

呉総裁によると、同パークでは5,000万米ドルを投じ、3,500坪の土地に3年以内に工場を設置する。量産に入れば、製品の世界シェアは5%、生産額は年間30億米ドルに達する見通し。呉総裁は関連行政手続きの効率のよさと、パーク周辺の産学研究の知的集積が整備されていることが、投資の決め手となったと語った。

ポラリス・グループは対台投資の検討に当たり、行政院の世界投資誘致チームが今年5月、米サンフランシスコで開催した説明会に出席し、台湾でのバイオ・薬品産業への投資に意欲を示した。これを受け、経建会が新竹県政府との商談や現地視察を手配し、5カ月をかけ交渉をまとめ、今回の協力覚書締結が実現した。

政府は過去1年余り、世界での投資誘致活動に取り組み、1,000社余りの国内外企業による取引や戦略提携、投資案件の調整を手掛けたほか、さらに数多くの国内外企業が台湾での投資の意向や意欲を示していると経建会は説明した。

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