2024/05/06

Taiwan Today

経済

「台湾をアジアの臨床試験の中心に」行政院が法改正に意欲

2011/10/24
バイオ医療産業は政府が重点を置く新興産業の一つだ。(新竹バイオメディカル・サイエンスパークのサイトより)
バイオ医療産業の発展促進を目的とする、行政院の「2011年バイオ医療産業戦略諮問会議」が23日に行なわれた。陳冲・行政院副院長はあいさつの中で、医師が臨床試験に取り組む際、障害となるおそれのある医療法の関連条項(第79条)を改正、または障害を排除していく方針を示した。業界は、同法が改正されることで、台湾がアジアの臨床試験の中心となる可能性もあると期待を寄せている。 業界関係者によると、近年台湾では大型の各医療機関が国際製薬大手と臨床試験で提携しているが、技術的なハードルの高さから多くが第2相~第3相の段階にとどまっている。人体へのリスクのある第1相は、現行法では医師が刑事罰を受ける可能性もあるとして、臨床試験への参与意欲が阻まれているという。 陳副院長は「医師の臨床試験への参与を推進していくことが、バイオ医療産業をけん引する要素となる」と述べた。 同会議ではまた、国家発展基金の出資と、バイオ医療産業の人材育成センター「台湾生技超級育成中心」(SIC)が民間からの出資を募る形で、同分野の人材育成ファンドを設置する方針が議論された。なお、SIC推進事務室は11月1日に正式に設立され、1年間は新薬と新医療器材の実用化の支援を行い、2013年1月ごろの民間企業を設立を目指す。

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