2024/05/05

Taiwan Today

経済

台湾バイオ技術統合育成センターが発足

2011/11/02
台湾はバイオ技術産業での世界ブランドを目指す。写真は新竹バイオメディカルサイエンスパークの標準ビル。(同パークのサイトより)

バイオ技術の専門家、蘇懐仁博士が率いる「台湾バイオ技術統合育成センター」(SIC)が1日、正式に発足した。同センターでは、バイオ製薬と医療器材産業の発展に必要な資金、法務、知的財産権、技術などの面でバイオ技術産業をサポートすると共に、同産業のトランスレーショナルリサーチ能力の向上を目指す。

バイオ技術産業による価値チェーンの面での突破口を開くため、行政院は2009年に「バイオ技術テイクオフ・ダイヤモンド行動計画」をスタートさせた。主な内容は、産業の価値チェーンにおける、事業化された研究開発エネルギーの強化、バイオ技術ベンチャーキャピタルの設立、統合型育成メカニズムの推進、食品薬物管理局の設立の四つ。

SICでは発足後の最初の仕事として、台湾における学術研究機関の新薬案件を全面的に調査すること、ならびに竹北バイオ医療パークと南港バイオ技術研究センターと協力して、育成型のサイエンスパークを設立することをあげている。SICは二年以内に会社化する予定。

SICは、「台湾ブランド」の実現を目指すとし、それに向けての四大主軸を設定。第一項目では、産業価値チェーンにおける研究開発能力とプラットホーム、核心的施設の評価と構築、及び連結で、潜在力ある新薬と医療器材を価値チェーンの後方に進め、成功の確率を高める。

第二項目は万全のケース選定メカニズムの構築。商業化の潜在力を持つものや、研究開発の実現性ある国内外の案件を積極的に発掘し、指導と協力を行う。第三項目は、シードキャピタルを設立し、初期研究開発計画をサポートする。第四項目では、行政院国家科学委員会科学工業パーク管理局と共に、新たなサイエンスパークの設立モデルを模索し、バイオ医療パークを研究開発の「総合店舗」(One-stop shop)にすることだという。

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