連戦元副総統は、12～13日に米ハワイのホノルルで開かれる第19回アジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議に、台湾を代表して出席する。連氏がAPEC首脳代表として参加するのは今年で4度目となる。連氏はAPEC側の要請を受け、首脳会議や作業部会において、中華民国（台湾）政府が世界金融危機にどのようにに対応したかについて講演を行う。
今年のAPEC首脳会議のテーマは「成長と就業」、「法規改革と競争力」、「エネルギー効率とエネルギーの安全」となっている。
連氏は3日の事前記者会見において、「自由貿易協定が世界の流れとなっており、わが国も競争力強化のため、重要な貿易パートナーと地域協定の締結に取り組んでいる」と指摘。APECでは、環太平洋経済連携協定（TPP）交渉参加への意欲を表明すると強調した。TPP参加については、馬英九総統も「黄金十年、国家ビジョン」政策で、10年以内の参加を目指す構えを示している。
連氏はまた、中国大陸の胡錦涛国家主席と会見する機会を持ち、両岸経済協力枠組み協議（ECFA）に続く、投資保護協議（協定）や紛争解決メカニズム、および切迫性の高い両岸通貨清算メカニズムなどの交渉について意見を交換したいとの意向を示した。