2024/05/20

Taiwan Today

経済

今年のGDP成長率、4.64%に下方修正=台経院予測

2011/11/09
台経院は8日、2012年経済景気動向シンポジウムを開催した。(中央社)

台湾経済研究院(台経院)は8日、今年の国内総生産(GDP)成長率を4.64%と予測し、7月予測値の5.7%から1.06ポイント下方修正した。台経院によると、欧米の景気低迷の影響を受け、台湾経済の成長は今後さらに緩やかとなり、来年は4.22%と4%台は確保するものの、今年を0.42ポイント下回る見通しだ。

台湾経済は世界金融危機を乗り越え、2010年には成長率10.88%と、1987年以降で最高となる好況となった。今年第1四半期はやや成長が緩やかとなり6.16%だった。しかし第2四半期には東日本大震災や欧州債務危機などの影響が表面化し、世界経済の見通しが不透明となったことなどを受け、成長率は前期比1.14ポイント下落の5.02%となった。第3四半期は輸出額が前年同期比11.63%増となったが、輸出受注額の伸びは8月から鈍化、特に欧州からの下落幅が大きくなっていることなどを受け、3.23%に縮小したとの見通しだ。第4四半期はやや持ち直して4.32%との予測を示している。

なお、来年の四半期ごとの成長率は、第1四半期2.36%と通年で最低となり、第2四半期3.27%、第3四半期4.89%、第4四半期6.12%と徐々に回復するとの予測だ。また、通年の民間消費は2.94%成長で前年比0.54ポイント下落、民間投資は同0.63ポイント下落の1.85%成長と予測。このほか、輸出額と輸入額はそれぞれ4.77%と2.45%成長するとの見通しを示した。

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