2024/05/05

Taiwan Today

経済

子どもの勉強面のプレッシャー、63%が保護者が原因

2011/11/24
児童福利連盟基金会では、「楽しく学習する100の方法」をフェイスブックを通じて募集し、多くの人と交流したいとしている。(中央社)

児童福利連盟文教基金会は23日、小学校5年生から中学校2年生の児童・生徒を調査対象とした「2011台湾学童の学習による過労状況レポート」を発表した。調査結果によると、12.7%の児童・生徒が学習により過労の状態にあることが明らかになった。特に中学生の方が深刻で、6人に1人が過労状態だった。また、35.9%が、1日の授業を終えると「疲れ果てた」と感じると答えた。同基金会によると原因は、「試験」、「宿題」、「塾・習い事」が多すぎること、保護者の期待が高すぎることで、勉強面で保護者からのプレッシャーを感じている児童・生徒は63.3%にも達した。このほか、高校の選抜方法が定まらないことも児童・生徒たちのプレシャーとなっているという。

学校において、過去2カ月間の毎日、何らかのテストがあったとする児童・生徒は32.1%、中学生だけでは48.1%と半数近くに上った。毎日勉強を終えるのが11時以降になると答えたのは39.3%。こういった状況のもと、4割近くの児童・生徒が「学校に行くのは嫌い」と回答した。

放課後に「塾・習い事」に通う児童・生徒は61.9%に達した。うち60.4%が塾で2科目以上勉強し、週平均では3.41日。習い事には38.4%が通い、週平均では2.23日。また24.3%が塾と習い事に同時に通っている。

プレッシャーを感じる原因については、63.3%が「保護者の要求と期待」だとし、52.9%が自分、32.3%が同級生との競争、27.7%が先生だと答えた。

児童・生徒たちの忙しさとプレッシャーが浮き彫りとなる中、健康状態については、14%が過去2カ月間で不眠を感じていた。8.8%が頭痛や胃痛、その他身体の痛みを感じており、6.4%が食欲不振を感じた、または暴飲暴食したと回答している。

基金会は「親子のふれあいの機会を多く設け、習い事や塾を減らし、リラックスしてあまり他人と比較しないように」と呼び掛けている。

同調査の有効アンケート数は2,700件余り、誤差は±2ポイント以内。

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