2024/05/03

Taiwan Today

経済

「地域統合のためTPP参加目指す」馬英九総統

2011/11/29
オーストラリアのマギー代表(左)と対面する馬英九総統(右)。(総統府サイトより)

馬英九総統は28日、「台湾はアジアの地域経済統合にあらためて参与し、台湾にとって地域統合参与への最後の1マイルといえる環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加条件を、今後10年の間に整える」と表明した。

馬総統は同日、オーストラリア政府の台湾での窓口機関、オーストラリア商工事務所(ACIO)のケビン・マギー新代表らと会見し、TPP参加への意欲を表明した。馬総統は「就任後に採った『活路外交(実務面を重視する外交方針)』政策は、オーストラリアも関心を寄せていた台湾海峡両岸の関係を改善し、国際社会での台湾の生存空間を拡大した」と指摘。台湾は両岸経済協力枠組み協議(ECFA)締結に続き、シンガポールとの経済パートナーシップ協定(ASTEP)に向けての実質的な協議を始めたほか、ニュージーランドとも経済協力協定(ECA)締結の可能性を検討していく。さらに9月には日本との相互投資活動が無差別待遇となる「投資の自由化、促進及び保護に関する相互協力のための亜東関係協会と財団法人交流協会との間の取決め」を締結するなど、これらの成果と努力はすべてアジアの地域的な経済統合への参与に向けたものだと馬総統は説明した。

馬総統はまた、国際民間航空機関(ICAO)や国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)など国際機関への参与のチャンスを求めていくと表明、オーストラリア政府にも支持と交流の強化を要請し、相互の関係を深めていきたいとの期待を語った。

マギー新代表はかつて台湾で中国語を学び、これまで中国大陸の広州や北京、シンガポールなどで総領事や書記官を歴任、2008年から今年まで駐サウジアラビア大使を務めた。

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