2024/05/05

Taiwan Today

経済

日本のオハラ、中部サイエンスパーク入居決まる

2011/11/29
光学ガラスの代表的なメーカー、日本のオハラが中部サイエンスパークに進出。28日には、同パーク管理局の楊文科局長(中央右)とオハラの関戸仁専務取締役(中央左)らが投資計画を発表した。(中央社ニュースサイトより)

行政院国家科学委員会は28日、日本の光学ガラスメーカー、株式会社オハラによる投資計画を承認。同社は中部サイエンスパーク虎尾パーク内の3.29ヘクタールを使って工場を建設、光学ガラスを生産する。投資総額は4億台湾元(約10億日本円)。中部サイエンスパーク管理局によると、オハラは専門的なガラス溶解技術など優れた生産技術を有しており、デジタルカメラなど様々な光学関連設備への光学ガラスを供給している。

オハラでは2013年には工場を完成させて生産を開始する予定にしており、将来的にはガラス熔解生産の1/3を台湾で行いたい考え。台湾での工場建設を決めたことについて、同社では、東日本大震災とタイでの洪水が日本企業に大きな損失をもたらしたことや円高などから、台湾での工場設置でリスクを下げたいとしている。また、最高レベルのガラス生産にはレアアースが必要で、台湾では、レアアースの最大の生産地である中国大陸からの入手が比較的容易だと説明。

中部サイエンスパークでは、台湾には光学設備や機器のメーカーは多いが、レンズ材料を製造する企業は少ないとし、オハラの進出は台湾のこれら業界にきわめて有利だとの見方を示すと共に、川上川下の産業チェーンが出来上がることで、台湾における光学機器の製造コストが下がり、国際的な競争力が高まることに期待した。

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