2024/04/30

Taiwan Today

経済

ECFAアーリーハーベスト実施10ヶ月、中国大陸向け輸出拡大

2011/12/15
梨の中国大陸向け輸出も開始。関税引き下げ品目は来年さらに増え、輸出拡大が期待される。(中央社ニュースサイトより)

中国大陸側は14日、台湾産の梨の輸入解禁を発表、第一陣となる台中市の梨3120キロが中国大陸に到着した。中国大陸が輸入を認めた台湾産果物は23品目に。

行政院農業委員会国際処では、台湾海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)の締結前から、台湾産果物15品目がゼロ関税で中国大陸に輸出されていたとした上で、バナナ、オレンジ、レモン、メロンも来年には免税、ドラゴンフルーツは関税率5%となり、再来年にはさらにゼロ関税になると説明した。

農業委員会の資料によると、今年1月から10月までの、ECFAのアーリーハーベスト(関税引き下げを先行実施する品目リスト)にある農産品の中国大陸向け輸出額は9570万米ドルで、前年比で154%増加。冷凍サンマの輸出額は1061%増。オンシジュウムは769%増。また、ハタ(石斑魚)、茶葉、新鮮なスッポンの卵の輸出額もそれぞれ192%、53%、19%増加した。

中国大陸側の税関統計によれば、1月から10月までにおける、台湾の対中国大陸輸出総額は1036億2000万米ドルで、前年比で9.17%増えている。このうち、ECFAのアーリーハーベストにある品目の輸出額は166億8700万米ドル。前年比で12.64%増えており、全体の成長率を上回った。減免された関税金額は約1億256万米ドルに達している。

アーリーハーベストの品目から高成長の工業製品も生まれている。空気充填型ゴムタイヤは200%成長。自動車・オートバイ用照明装置は268%成長。つや出し用工作機械は547%、家庭用空気洗浄機は900%増。プラスチックペレット製造機が367%、炊飯器が365%、非特殊用途のテレビカメラは127%、コーデュロイが367%、石化業のエチレン酢酸ビニールは166%増加した。

ECFAは発効して1年半ながら、アーリーハーベストが執行されたのは今年1月1日でまだ1年に満たない。今年度、関税がゼロに引き下げられたのはわずか76品目で、来年1月1日からはリストにある品目のうち90%以上がゼロ関税となる。有機化学製品、染料、顔料、プラスチック及び同製品、綿製品、人造繊維糸、人造繊維綿、不織布、織物、銅製品、卑金属製工具、スポーツ用品、自転車部品はいずれも5~15%の関税率だったものがゼロ関税となる。

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