通信行政を管轄する国家通信伝播委員会（NCC）は21日の会議で、中華電信が提出した2012年1～6月の国際電話優待料金計画およびブロードバンドによるインターネット接続料金値下げ計画を承認した。インターネット料金の値下げでは、ADSL（非対称デジタル加入者線）ユーザー210万世帯が恩恵を受けられる見通しだ。
NCCによると、中華電信の今回の値下げは、政府のデジタル化ブロードバンド化推進政策に歩調を合わせたもので、一般家庭で通常使われるタイプ（IPアドレスを自動で割当）の接続速度2Mbps/128Kbps（下り/上り）プランは回線費用を合わせ月額518台湾元（約1,334日本円）と、これまでの712台湾元（約1,834日本円）から27.2％値下げとなる。このほかプランによって9～40％値下げされる。
国際電話については、春節（旧正月）には遠方の親戚や友人に電話で年賀のあいさつをすることが多いことから、旧暦の大晦日から新年3日（1月22～25日）にかけ、「009国際電話サービス」で1分間1台湾元の優待料金を適用する。適用されるのは固定電話で、適用地域は中国大陸、香港、米国、カナダ。また、1～6月は相手先が中国大陸、香港、マカオ、米国（グアムを除く）、カナダ、、オーストラリア、シンガポールの場合、それぞれ割引料金を適用する。中華電信への申し込みが必要なプランのほかは、平日夜間・休日のみの適用となっている。