中華民国建国百年の最後を飾る大晦日のサイクリングイベント、「One Bike One（転動台湾向前行）」は、20日の参加申込締め切りまでに台湾全土での参加者が11万1,453人に達したことが明らかになった。同時間帯に一斉に自転車に乗る人数としては、2000年のギネス世界記録、イタリアでの4万8,615人を大幅に上回る新記録に挑戦する。
同イベントは、台湾各地で31日の午前10時にスタート、台湾本島で参加者全員が午前11時まで台湾本島を時計回りに進むほか、離島でも同時刻に行われる。走行距離は総長1,000キロメートル。参加者は当日午前9時にスタート地点に集合、スマートフォンでダウンロードしたアプリで「チェックイン」が必要となる。一般の携帯電話であれば、ショートメッセージを送信してスタートとゴールを登録する。
現在、参加者が最多となっている都市は、台北、台中、高雄の3都市で、スタート地点で見ると、台北市の中正紀念堂・士林官邸・万華和平青草園・新生高架、新北市の板橋、高雄市の中正技撃館の6カ所。特に中正紀念堂は7,000人以上が集まる予定だ。
行政院文化建設委員会の曽志朗主任委員は「省エネ、二酸化炭素排出量削減を掲げつつ、『自転車王国』の誉れ高い台湾で、建国百年の最終日にともに奇跡を作ろう」と訴えた。また、イベントの呼び掛け人となっている自転車最大手の巨大機械工業（ジャイアントMFG）の劉金標董事長は、「政府の支持のもと、企業の最先端のIT（情報技術）を駆使し、人々の使命感と情熱を結集させたイベントとなる」と指摘した。