2024/04/29

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経済

ECFA早期収穫リスト、元旦より第二段階の関税率引き下げへ

2011/12/28
ECFAアーリーハーベストの関税率引き下げは来年第二段階に。写真は今年10月に中国大陸天津で行われた、台湾海峡両岸双方の窓口機関によるトップ会談。(中央社)

財政部関政司は27日、台湾海峡両岸は来年1月1日より、台湾海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)の「アーリーハーベスト(早期収穫リスト:関税率の引き下げなどを先行実施する品目リスト)」の第二段階の税率引き下げを行うと宣言した。これにより、関税率の引き下げ幅と引き下げの範囲がさらに広がることになる。ECFAによる関税率引き下げに関して両岸双方は、2009年の税則を基礎として、台湾は267品目、中国大陸側は539品目をアーリーハーベストに入れており、2012年にはそのうち94.5%が免税になるという。

財政部関政司によると、ECFAアーリーハーベストの関税率引き下げは三段階に分けて行われる。2009年の台湾と中国大陸の税関輸出税則から分析した場合、中国大陸側が税率を引き下げる539品目のうち、関税率が5%以下の72品目は今年すでにゼロ関税となった。元の税率が5%超で15%以下の437品目は来年免税となる。その他の30品目は元の税率が15%超で、来年には5%に、そして2013年に免税となる。

一方、台湾がアーリーハーベストに入れる267品目では、元の関税率が2.5%以下の67品目は今年すでに免税となった。関税率が2.5%を上回り、7.5%以下の186品目は来年ゼロ関税となる。元の関税率が7.5%超の14品目は来年2.5%に引き下げられ、2013年には免税となる。

財政部関政司では、中国大陸はHS(商品の名称および分類についての統一システム)に署名しており、来年1月1日よりHS2012年版を実施するため、水産物などで合意済みの税項目に若干の変更があるとしている。関政司では、中国大陸側が今年12月23日に提出した新たなアーリーハーベスト税則対照表の最終チェックを行っており、29日以降にホームページ上で発表する予定としている。

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