2024/05/05

Taiwan Today

経済

ハリウッドの有名VFXスタジオが高雄に進出

2011/12/30
高雄市駁二芸術特区の倉庫。世界的なVFXスタジオが入居することに。(高雄市駁二芸術特区提供)
台湾出身の国際的映画監督、アン・リー(李安)氏の推薦と経済部工業局の努力により、映画におけるVFX(ビジュアルエフェクツ)技術で上位5位に数えられる、リズム・アンド・ヒューズ・スタジオ(Rhythm & Hues:R&H)が高雄市駁二芸術特区に入居、VFXとポストプロダクションの研究開発センターを設置することが確定した。高雄市は700坪の崛江七号倉庫を同スタジオにリースする。 同スタジオの対台湾投資始動セレモニーは経済部によって、30日の午後4時に中油ビル国光ルームで行われる。R&Hはここで経済部と対台湾投資提携意向書を交わす。投資金額は60億台湾元(約153億日本円)が見込まれる。 この投資計画は、ハリウッドVFXセンター(R&H VFX Studio)、クラウドアニメVFXセンター(Cloud Animation Visual Effects, CAVE)の建設、ならびにハリウッド映画の合作までをカバー。R&Hはハリウッドにおける世界レベルのVFX技術、資金、産業ノウハウを台湾に持ち込む他、向こう3年以内に、ハリウッドVFXセンターとクラウドアニメVFXセンターで300人分の雇用機会を生み出し、ハリウッドレベルのVFX技術人員を少なくとも1000人養成、さらには向こう6年以内に、台湾の投資家と共にハリウッド映画10本を合作すると約束している。 中華民国(台湾)のデジタルコンテンツ産業の生産額は2002年の1537億台湾元(約3935億日本円)から、2010年は5225億台湾元(1兆3379億日本円)へと毎年16%以上の割合で成長している。ゲーム、アニメ、映像、学習、デジタル出版などの主要な部分は1675億台湾元(約4292億日本円)で平均成長率は34%に達している。デジタルコンテンツ産業全体の2011年の生産額は6000億台湾元(約1兆5374億日本円)突破が期待される。 R&Hは1987年の創設以来、『アルビン/歌うシマリス3兄弟』、『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』など、ハリウッドの有名作品130本以上を製作している。1995年の『ベイブ』、2008年の『ライラの冒険 黄金の羅針盤』ではアカデミー視覚効果賞を受賞。同スタジオの毛髪や水の表現は世界一とされる。

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