2024/05/03

Taiwan Today

経済

「中華大辞典」、早ければ2月に発表へ

2012/01/02
「漢字文化フェスティバル」では馬英九総統(中央)や、郝龍斌・台北市長(右)、劉兆玄・中華文化総会会長(左)らが、ともに今年の願いをこめた字をしたためた。(中央社)

馬英九総統は1日、中華文化総会が中国大陸と共同で編さんを進める、クラウドコンピューティングを利用した「中華大辞典」が、早ければ2~3月にも発表されることを明らかにした。同辞典は台湾海峡両岸でそれぞれ使われている正体字(繁体字)と簡体字、語彙を対照表示し、双方で異なる用語も並列する。現時点で約3万語まで収録が進んでおり、発表後はインターネットを通じてオンラインで利用することができる。

これは馬総統が同日午後参加した「第8回漢字文化フェスティバル・中華民国101年新春書き初め大会」の席で明らかにしたもの。馬総統はあいさつで、世界では13億人が中国大陸が簡略化を進めた簡体字を使用しているのに対し、正体字の使用人口は4,000万人弱でうち半数以上を台湾が占めると指摘。しかしながら、台湾で出版される書籍は年間4万5,000種類(2007年)と豊富で、人口が17倍の中国でも書籍の種類はこの3倍に過ぎないと述べた。

なお、世界保健機関(WHO)が2009年に発刊した、「WHO西太平洋地域伝統医学国際標準用語集」では、3万5,000項目余りの漢方医・漢方薬の用語について英訳が記載されているが、漢字はすべて正体字を用いている。

ランキング

新着