台湾中油(CPC)は2日、苗栗県公館郷に位置する出磺坑の145号、146号、147号ガス井で過去1年間にわたって開発を加速した結果、今年初旬から本格的な天然ガス生産に入ることとなったと発表した。日産は10万立方メートルと予測している。
CPCによると、同145号ガス井は2010年に掘削に成功、10億立方メートルの天然ガス埋蔵量が明らかになった。145号の掘削成功に続いて、同じガス田に属し、南北の方向に隣接する146号と147号の掘削を進めたところ、多層にわたる天然ガスの埋蔵範囲を確認できただけでなく、複数の地層でガス生産が可能であることも明らかとなったことで、ガス採掘の効率がさらに向上した。
145、146、147号ガス井は昨年12月中に開発工事と各項目の設備安全検査を終え、試験生産を開始した。試験生産中は日産3万立方メートルのペースで生産し、これが安定したのちに生産量を引き上げる。3月からは市場のニーズに合わせてフル稼働とし、日産10万立方メートルまで対応できる見通し。