2024/05/04

Taiwan Today

経済

台湾ニンジンの日本輸出、スーパーにも進出

2012/01/04
雲林県東勢郷産のニンジン。(行政院農業委員会の安全農業ポータルサイトより)

行政院農業委員会(農委会)農糧署は3日、雲林県東勢青果生産合作社において、今年第1回目となる台湾ニンジンの日本向け輸出の記念イベントを行った。今回日本に輸出されるのは計900トンで、同合作社と日本の商社2社の契約により契約栽培された作物。これまで業務用のみだった台湾産ニンジンが、初めてスーパーマーケットチェーンで店頭に並ぶ予定だ。

農糧署によると、国内のニンジン作付面積は年間2,500ヘクタール、年産約10万トンで、主な産地は雲林県、彰化県、台南市。毎年11月~翌年4月の間に収獲される。輸出向けは色鮮やかでつやがある「向陽二号」で、滑らかで繊維質が少なく、糖度が高いため、生食にも調理にも適している。

日本向けはこれまで、すべて業務用だったが、今回初めてスーパーマーケットの小売向けに出荷される。買い付けた日本の商社2社が12月に訪台し品質を確認、363項目の農薬検査にも合格し、質と安全性の双方で評価を受けた。9日に日本に到着する予定。

産地では農委会の指導により、2009年から日本向けニンジンの専用エリアを設け、安全管理体制を確立、生産履歴の記録や研修の実施、残留農薬検査の強化を行うことで高い質と安全性を確保している。日本向け輸出量は2009年に7,838トンだったのが、2010年に前年比20%増の9,426トン、2011年は同53%増の1万4,480トンにまで成長している。

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