2024/05/05

Taiwan Today

経済

台湾の機械産業の生産額拡大、「兆元産業」の見込み

2012/01/05
「台北国際CNC機械及び製造技術見本市(MT duo 2012)」のロゴ。(中華民国対外貿易発展協会サイトより)

台湾の工作機械産業は2011年に大きく成長、工作機械の輸出で世界第3位になると見られている。経済部では、台湾海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)アーリーハーベスト(関税率引き下げなどを先行実施する品目リスト)の第2段階の税率引き下げが元日に実施となり、中国大陸に輸出される工作機械がゼロ関税となることで、台湾の機械産業が、全体の生産額が1兆台湾元(約2兆5352万日本円)を超える「兆元産業」の仲間入りをする可能性があると述べた。

中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)と台湾区機器工業組合は今年5月3日から6日まで、台北市の世界貿易センター南港展覧館で、「台北国際CNC機械及び製造技術見本市(MT duo 2012)」を開催する。昨年6月15日からこれまでの出展登録受理状況から、前回の規模を上回ることは確実。特に台湾の大手、「友嘉」グループは出展規模をさらに拡大すると言う。

台湾区機器工業組合では、昨年12月の工作機械輸出金額が11月の3億5000万米ドルと同レベルを維持したならば、2011年通年の輸出額は40億米ドル、生産額は50億米ドルといずれも過去最高を更新すると共に、イタリアを抜き、工作機械の輸出で世界3位になるとしている。

また、経済部技術処産業技術情報サービス拡大計画(ITIS)が発表した、台湾における最新の機械産業報告によると、台湾の機械産業は今年は安定成長に向かうものの、依然として「兆元産業」が期待できる。ECFAアーリーハーベストで今年から、工作機械の中国大陸向け輸出がゼロ関税となり、機械産業の輸出拡大を後押しする。

「MT duo 2012」では、金属加工設備、板金加工設備、オートメーション設備と部品、CAD/CAMソフト・ハードウェア及び制御システムなど、様々な機械と自動化設備が紹介される。また、今年は初めて「スイス館」を設けることになっている。

「台北国際CNC機械及び製造技術見本市(MT duo 2012)」
http://www.mtduo.com.tw/ja_JP/index.html

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