2024/05/06

Taiwan Today

経済

台湾、2011年の花卉輸出は過去最高

2012/01/11
行政院農業委員会農糧署は10日、「花卉生産専門エリア設置計画」の成果を発表。会場ではトルコ桔梗や菊の新品種が紹介された。(中央社)

行政院農業委員会農糧署は2011年、輸出競争力と潜在力を有する花卉を選び、「生産専用エリア」19箇所を設置、市場主導型の計画生産及び販売制度、そして高品質で安定した花卉の供給チェーンを築き上げた。2011年は世界的な信用不安や日本の大震災があったにもかかわらず、台湾の花卉は68の国・地域に輸出され、輸出は順調に成長、金額ベースでは10年前の2.9倍に達した。2011年の花卉輸出高は前年比で18%増の、1億7600万米ドル(51億8000万台湾元)で過去最高に。

農糧署は10日、「花卉生産専用エリア設置計画」成果発表会を開催。会場にはトルコ桔梗、菊、グラジオラスの新品種が並べられ、生産農家の代表が輸出の経験を紹介した。

農糧署は、生産と販売の伸び悩みの問題を産官学が共同で解決、対外輸出の供給チェーンを構築し、輸出での品質を安定させたことで、昨年の花卉輸出高51億8000万台湾元(約133億2100万日本円)のうち、台中市など7県・市に19箇所設けた、胡蝶蘭、オンシジューム、トルコ桔梗、アンスリウム、菊などの「生産専用エリア」から4082万株(本)が輸出され、金額は6億5000万台湾元(約16億6900万日本円)に達したとして、「生産専用エリア」設置による産業クラスター効果が、品質と生産量の両方を向上させたと説明。

生産農家の代表は、トルコ桔梗は世界で販売量が成長している花の一つで、台湾では5年前の輸出量126万本から2010年には640万本に増加、今年は800万から900万本が見込まれると話している。最大の市場は日本。

農糧署では花卉の対外輸出拡大に向けて、2007年より主要な花卉生産エリアに輸出モデルエリアを設け、2009年からはこれを「花卉生産専門エリア」に拡大、種の導入から育種、模範的な量産などの市場主導型計画生産と販売体系を確立した。毎年、専門エリア10~20箇所における生産施設のグレードアップも指導。農糧署では、今後も、日本やアメリカ、オランダ、韓国などの主要な輸出先を確保すると共に、オーストラリアや中国大陸、ロシアなどの新興市場の開拓に積極的に当たっていくとしている。

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