台湾積体電路製造(TSMC)と聯華電子(UMC)が生産能力を積極的に拡大していることで、昨年のシリコンウエハ生産能力で、初めて日本や韓国を抜き、世界一になったことが明らかになった。
アメリカの市場調査会社、IC Insightsの調査報告によると、昨年、台湾のシリコンウエハ生産能力は8インチに換算して月産285万8300枚、世界全体の生産能力の約21%を占め、日本の19.7%、韓国の16.8%を上回った。
台湾のシリコンウエハ生産能力では、12インチの生産能力が最大で64.6%を占める。8インチが29.2%、6インチが6.1%。台湾の生産能力の、全世界の生産能力に対する割合は、12インチシリコンウエハが25.4%。8インチは約18.7%、6インチは約11.4%。
中華民国(台湾)は初めて、シリコンウエハ供給能力で世界最大の国となったが、中国大陸の世界における地位も高まっている。昨年、中国大陸の生産能力は8インチで換算して月産120万8900枚。世界全体の生産能力の8.9%となり、ヨーロッパの8.1%を追い抜いて、世界の上位5位入りを果たしている。