2024/05/06

Taiwan Today

経済

台湾文学の外国語での出版取り組み、文建会が成果を発表

2012/02/04
2011年の取り組みの成果として海外で出版された台湾の作品。(行政院文化建設委員会ニュースリリースより)

行政院文化建設委員会(文建会)所属の国立台湾文学館は3日、台湾文学の外国語への翻訳・出版を推進する取り組みの成果を発表した。記者会見では実際に外国語に翻訳された台湾文学の出版物が展示された。

台湾文学館は2010年から、文建会の同業務を引き継ぎ、台湾文学の翻訳出版補助計画を推進、将来的には「台湾文学外国語翻訳センター」の設立を計画している。

文建会によると、中国語で書かれた作品を外国語に翻訳・出版する取り組みでは、1990年から2011年までに、272冊の出版を手掛けた。訳出された言語は英語、日本語、フランス語、オランダ語、韓国語、スウェーデン語、ロシア語、モンゴル語・英語併記、チェコ語など。この成果は、台湾文学館が同日出版した『台湾文学翻訳出版補助成果パンフレット』にまとめられ、公的機関による中国語作品の外国語での翻訳・出版の取り組みの集大成であると同時に、版権取引の記録としても重要な参考資料というべきものになっている。

なお、2011年の成果として挙げられた出版物のうち、日本語で出版されたものに齊邦媛著『巨流河(上・下)』(池上貞子、神谷まり子訳、作品社)、『夢と豚と黎明―黄錦樹作品集(台湾熱帯文学)』(大東和重、羽田朝子等訳、人文書院)、黎紫書等著『白蟻の夢魔(台湾熱帯文学)』(荒井茂夫、今泉秀人等訳、人文書院)、陳玉慧著『女神の島』(白水紀子訳、人文書院)がある。

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