2024/05/03

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経済

故宮、「翠玉白菜」の日本での展示は「話し合い必要」

2012/02/08
国立故宮博物院の収蔵品による日本展は長く望まれてきた。2014年の実現に向けていよいよ内容の検討が始まるもよう。また、故宮博物院の大規模な拡張となる「大故宮計画」もスタートしている。(中華民国交通部観光局提供:陳豊宗撮影)

国立故宮博物院の、日本の東京国立博物館における日本展開催が期待されている。東京国立博物館の副館長は8日、関係者を率いて訪台。故宮博物院では日本側と、収蔵品の貸し出しについて話し合う。故宮博物院の周功鑫院長は7日、日本側は「翠玉白菜」の日本での展示を希望していると明らかにした上で、「翠玉白菜」などの国宝を貸し出すかどうかは、展示会の計画内容がはっきりしてから双方で討論することになると述べた。

日本で昨年、「海外美術品等公開促進法」が成立したことで、国立故宮博物院の収蔵品の日本における展示会が可能になっている。同法が無い場合、日本の美術館などが借り受けた海外の美術品が第三者(故宮の場合は中国大陸側)によって差し押さえられる恐れがあり、故宮博物院による日本展は難しかった。

故宮博物院では7日、報道関係者を招いて旧暦新年の食事会を開催し、今年度の展覧と活動計画を発表した。4月には「大故宮計画工事委託プロジェクト管理の技術サービス」の入札を行う。「大故宮計画」とは、2016年までに向かい側の土地を利用して文化クリエイティブ産業パークと地下芸術街などを完成させることで、長期目標としては、2021年には故宮博物院新館建設と関連工事の設計と発注を終わらせること。

また、5月には南部院区の「パーク景観第1地区周辺緑化工事」の完成検査及び引き取り。6月には、中国大陸の「瀋陽故宮博物院」と提携して、「皇家風尚-清代宮廷と西方貴族宝石アクセサリ特別展示会」を開催する。10月には中国大陸の陝西文物交流センターと提携しての「赫赫宗周-西周文化特別展示会」が計画されている。

故宮博物院ではまた、今年はスマートフォンやタブレット型PCの「アプリ」利用も拡大する予定で、見学者が見学の前後に「アプリ」を通して、より多くの情報を得られるようにする。

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