中国の歴代宮廷文物約69万点を収蔵、「中華文化の宝庫」として、世界五大博物館の一つに数えられる、国立故宮博物院の周功鑫院長は8日、台北を訪れた、日本の東京国立博物館の島谷弘幸副館長と会談。双方は、故宮博物院日本展の2014年の開催を目指すことで基本的に合意した。具体的な日時、並びに東京以外の都市での展示について、故宮博物院はさらなる話し合いが必要としている。
また、故宮博物院の代表的な収蔵品である、「翠玉白菜」、「肉形石」の日本での展示について、同博物院ではかねてから「海外での展示は不可能」としているが、日本側は依然としてこれらの出展を望んでいるという。
故宮博物院の日本展は、日本で昨年3月に「海外美術品等公開促進法」が成立したことで、開催に向けての協議が加速している。日本の複数のメディアグループが、同展示会の主催に強い興味を示した他、日本の国会における対台湾窓口とも言える、「日華議員懇談会」も記者会見を開き、日本展実現に全面的に協力すると宣言、日本展実現への環境が整っている。故宮博物院の収蔵物がアジアの外国で展示されるのは初めて。