ユネスコの2009年度のレポート及び台湾の言語学者の調査によると、台湾における14の先住民族の42の言語(方言含む)のうち、9言語が「消滅」の危機にある。行政院原住民族委員会によると、先住民族言語の認証活動を実施して9年、この9言語のうち4言語の認証合格人数は一桁で、沙阿魯阿語にいたっては皆無だったとのことで、同委員会ではすでに、これらの言葉の保存への取り組みをスタートさせている。
原住民族委員会は15日、「先住民族の学生Pakelang!-2011年度先住民族学生言語検定」認証表彰記者会見を開催、学生たちの豊かな成果を「Pakelang!」(アミ語で「豊作祝い」の意)と祝い、みなの努力を称えた。
昨年12月17日に行われた検定テストでは42種類の言葉のテストが実施されたが、サオ語、沙阿魯阿ツオウ語、卡那卡那富ツオウ語などは受験者数、合格者数共に極めて少なかった。原住民族委員会では今年、「消滅危機言語」9言語を救う積極的な取り組みに着手したと強調している。
9種類の言語とは、サキザヤ語、カバラン語、サイシャット語、サオ語、沙阿魯阿ツオウ語、卡那卡那富ツオウ語、茂林ルカイ語、萬山ルカイ語、多納ルカイ語。