台湾人ファッションデザイナーの謝仁欣さんがこのほど、21日から23日まで日本・東京の科学技術館で開催される、ファッションとデザインの国際合同展示会「rooms（ルームス）」の出品者として招待された。謝さんは2011年の時装設計（台湾ファッションデザインアワード）新人賞で1位を獲得した新進デザイナーで、同展示会に台湾の新人デザイナーが招かれるのは初めて。
中華民国紡織拓展会（紡拓会）は謝さんの「rooms」出品に関し、2009年～2011年にかけ、台湾の優秀なデザイナー3人（黄嘉祥さん、康嘉偉さん、呉若羚さん）を東京ファッションウィークなど国際的なファッションショー・展示会に送り出し、大きな賞を獲得してきた成果に続く快挙だと説明した。
謝さんは今回、時装設計新人賞の受賞作「Zoo」シリーズの作品6点を出品する。コンセプトは「抱擁」で、動物のオブジェと一体となった作品は、動物の保護・愛護の気持ちや、動物と人類の共生という両者の密接な関係を伝えるとともに、原点に戻りシンプルな心持ちで動物を眺めて欲しいとの願いが込められている。
謝さんが新人賞を受賞した台湾ファッションデザインアワードは、国内では代表的な新人デザイナーのコンテストで、毎年100人以上の優秀な新人が参加している。経済部工業局と紡拓会の主催で行われる同賞は今年26年目、延べ150人を超える過去の優勝者がファッション業界の中堅として活躍している。2011年の時装設計新人賞の決勝は、同年10月23日に台北世界貿易センター南港展覧館で開催。
「rooms」プロデューサーの佐藤美加さんは、日本の装苑賞や新人デザイナーファッション大賞の審査員も務めており、2000年から才能あるデザイナーとバイヤーが出会うきっかけの場として、「rooms」の開催を始め、既に世界的に有名となっている。佐藤さんはセレクトショップの先駆け「Boutique Dominique Rondot（ブティック ドミニク ロンド）」をオープンして有名となった。